ものもらい、結膜炎、眼精疲労などの疾患から充血、目の霞み、視力低下などの症状に関しても丁寧にお答えをしていきます。
花粉症とは、スギやブタクサなどの植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称です。
毎年増加傾向にあり、最近では国民病といわれるほど小児も含め国民のおよそ25%が花粉症にかかっていると思われます。
また、その時期ではないのに眼の痒み、充血、流涙などの症状の出るアレルギー性結膜炎もあります。
どちらも治療間まず原因物質の回避が大事です。
そのアレルギーの原因を調べるにあたり、採血が困難な小児の方でも指先のキットでアレルギー原因のスギ、ブタクサ、イヌ、ネコなどの8項目が約20分で判定できるイムノキャップも施行しております。
ドライアイとは涙の量が減少したり、涙液の質が低下することによって角膜や結膜に障害や様々な症状(充血、異物感、ショボショボ)を引き起こす疾患です。
最近では、スマートフォンやパソコンなどを長時間使用する方が多いのも影響していると考えられます。
また、エイジング(加齢)と共に多くなり、傾向的には性別で男性に比べ女性に特に多いともいわれています。
女性の方がコンタクトレンズ使用者が多い傾向も原因の一つと思われています。
治療としては保湿を目的としてヒアルロン酸を主成分とする点眼薬を用います。
また、涙液の質を改善させるムチンの分泌を促したり増やす目的の点眼薬を用います。
生まれたての赤ちゃんの視力は目の前で動くものがわかるぐらいですが、毎日の生活でものを見ることによって情報が入り発達していきます。
1歳で約0.1~0.2、2歳で0.2~0.4、3歳ごろになると0.5~1.0くらいまでの視力になります。
ただ、3歳の子供さんの見え方はまだ不安定で、大人と同じように安定して見えるようになるのは就学時頃といわれています。
何らかの理由で視力の発達が妨げられると眼鏡をかけても十分な視力が出ない眼になり、このような場合は弱視を考えます。
就学時健康診断では左右のどちらかの眼の視力が不良な場合が時々健康診断で見つかることがあります。
反対の方の眼が良く見えていることが多いので、周囲の方も気づかないこともあります。
遠視や乱視が原因のことが多く、網膜上の黄斑部にピントが合うよう治療目的のために眼鏡を装用していただくことがあります。
例えば、10歳ころになってしまうと視力治療が手遅れになってしまうこともあります。
これはこの時期ではないと正常な視力が生まれてこないからです。
成長に伴って遠視等は徐々に軽減していく可能性もあり将来的には眼鏡が不必要になることもあります。
原因としては遺伝子的な要素と環境因子が複雑に絡んで近視になると考えられます。
子供の眼球のサイズは大人よりも小さく、小学校高学年の身体が成長する時期に眼球も成長して、そのサイズが大きくなって近視が進むことがおおようです。
また、このような時期に近くを長く見すぎると、一時的に近視の状態になる仮性近視(偽近視)がおこることがあります。
この時にすぐに眼鏡を決定せず、眼の調節機能を和らげる点眼薬(ミドリンM、ミオピン)を用いて治療することもあります。
もし近視で黒板の字が見えない等の生活に支障が生じるようでしたら眼鏡を作成し、ご使用することを勧めることがあります。
この場合は眼鏡は幼少期にかけなくてはならない遠視や乱視の眼鏡とは異なり、常にかける必要はなく授業中のみなどと必要に思ったときだけに装用することから始めていただきます。
小児はもちろんのこと大人の方でもきちんと適性の眼鏡装用をお勧めします。
合っていると思っていても過矯正による疲れや肩こり、頭痛などの症状がありドライアイなどの病気になることもあります。
また、視力検査することによって大人の場合は自覚症状がない病気が見つかることもありますので眼科での眼鏡処方が大事です。
当院では、石原式色覚検査、東京大学式色覚検査、パネル15などの検査を行ってます。
初めてコンタクトレンズをご希望の方には、丁寧にご説明させていただき、ニーズに合ったコンタクトを的確に処方致します。
処方には、約1時間程度の時間を要することが多く、新規処方の方は午前は11時まで、午後は5時までにご来院ください。
コンタクトレンズは酸素透過率の高いシリコンハイドロゲル素材の使い捨てレンズをはじめ、乱視用、遠近両用レンズなどの処方もしております。
現在の日本では、40歳以上の日本人の30人に1人では緑内障といわれていますが、緑内障の初期段階では自覚症状はほとんどなく、会社などの健康診断や他の症状で受診し、発見されることもあります。
自覚症状が出はじめたときは、緑内障の病期が進行している場合があります。
ですので早期発見、早期治療が大切な病気であり必要であれば治療(点眼治療)から行っていくのが大切な視力を守ることになります。
緑内障にはなりやすいリスクファクター(危険因子)が少なからずあります。
それは近視、血縁者の方に緑内障がいらっしゃる、高齢者(加齢)、片頭痛などです。
思い当たる方は、現在特に自覚症状がなくてもまず検査を受けられることをお勧めします。
緑内障の検査は眼圧検査、眼底検査、視野検査、網膜光干渉断層計(OCT)などを行っています。
検査は1回で行うこともできますが、約1時間~1時間半必要としたり、予約を中心に行っている視野検査もありますのでまずはご相談ください。
また、精密検査に散瞳してから眼底検査を必要とする場合もありますのでお車の運転ではない受診が好ましいです。
白内障とは眼の中の水晶体=カメラでいうとレンズが濁る病気です。
原因は一番多いのが加齢による老人性白内障が多く、その他加齢とは別にステロイド剤の長期服用によるもの、外傷性のもの、紫外線を過度に受ける環境にいたことによるもの、先天性のもの、皮膚病疾患のアトピー性皮膚炎からくるものと色々あります。
原因は様々ですが症状として、視力低下、眼の霞み、眼鏡を作り直したが見えにくいなどの症状があります。
老人性白内障が最も多く、健康診断で白内障を指摘されても自覚症状もないことも多く、指摘されたすべての方がすぐに白内障手術を必要とするわけではありません。
白内障治療は現在では、点眼薬によるものと白内障手術があります。
点眼薬によるものは治療薬という意味ではなく軽度の白内障の方やまだ白内障手術の決心のつかない方や、または色々な理由で手術を受けられない方への白内障の進行を遅らせるための点眼薬です。
点眼をしても進行して見えづらさや、生活への支障が出るようなら手術のご説明をして、当院では近隣の国立病院東京医療センター、東邦大学医療センター 大橋病院、慶応大学病院等へご紹介しています。
また、日帰りで多焦点レンズの手術も行う日本橋白内障クリニック(赤星隆幸先生)へのご紹介もさせていただいております。
また、悩まれている方へのセカンドオピニオンも行いますのでご相談ください。
オートレフケラトトノメータ
遠視・近視・乱視といった屈折の種類や程度、眼圧を測定します。
眼圧とは眼球の内圧であり、眼球の携帯を保っている眼内圧のことです。
眼圧の異常値により様々な疾患が考えられる為、非常に重要な検査です。
自動視野計
光を使って見える範囲と感度を測定します。
主に中心部の視野を詳しく知ることが出来るため、緑内障の早期発見や進行状況などを確認できます。
光干渉断層計(OCT)
網膜の断層画像や視神経の形状などを解析する検査になります。
緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性・黄斑円孔・網膜浮腫など様々な検査と診断に役立ちます。